午前5時、登山口行きのバスに乗り込みます。

バスに揺られることおよそ1時間。
多くの登山客で賑わう荒川登山口に到着しました。
縄文杉へはここから往復9時間。
夕方までに帰らなければ、遭難することもあります。

午前6時半、森の中へと足を踏み入れます。
登山はまずトロッコ道から始まります。

森から切り出した屋久杉を
ふもとへ運ぶために設置されていたレールです。
世界遺産の森は、伐採の歴史を持つ森でもあります。



トロッコ道の脇に石垣を見つけました。
小杉谷集落跡です。
昭和45年まで、
ここには林業を営む人が生活していました。
木材を運び出すトロッコだけが生活の足だった集落。

小中学校もあり、
一時は500人以上の人が生活していました。
学校のグラウンドには木が生え、
集落は森へと姿を変えようとしています。

屋久杉の伐採は
およそ500年前から始まったとされています。
強度があり、腐りにくい屋久杉は
神社や寺の建築資材として切り出されました。
切り出された杉は、
その場で運びやすい大きさの板に加工され、
米の代わりに年貢として
鹿児島の島津藩に収められました。
屋久島の森を歩くと、所々に切り株や、
加工されずに残った木材が見られます。

地面の一部にも見えることから
土埋木と呼ばれています。

これらの木材には、時の流れと共にコケが付き、
植物が生え始めます。

その後、木が芽生え始め、
太陽の光を浴びて、
少しずつ成長していきます。

木が次の世代に生まれ変わることから、
切り株更新とよばれる現象です。
木の親子のようにも見えることから
二代杉とも呼ばれています。

森から切り出した屋久杉を
ふもとへ運ぶために設置されていたレールです。
世界遺産の森は、伐採の歴史を持つ森でもあります。

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